- 作者: 小阪裕司
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2010/11/23
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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『日経MJ』での小阪さんの連載を集めた本、Part3です。
3冊目のサブタイトルは『不況に負けない商売の本質』ということです。
Part2で、お客さんとの「絆」形成に関する内容が印象に残る、というお話
をしましたが、Part3では、お客さんとの体験の共有に関するお話が印象に
残りました。
「絆」の延長線上のお話だと思うのですが、昨今、特に都市部では、近所の
人との交流が希薄になったと言われて久しいのですが、人間の本能として、
どこかに、交流を求めるところがあるはずなのです。
かつ、それが自分と共通の興味を持つ人とであれば、なおのことだと思います。
そういったところを見出して、とりあえず商売は脇に置いておいて、お客さん
と一緒に、共通の興味を楽しむ、といったことが、回りまわって商売に、大きな
好影響を及ぼす、ということを多数紹介されています。
やっぱり、買い手の側も人間なんで、気持ちよく買い物ができたら、それに
越したことはないですから、そういう気持ちのよい相手から買いたい、と思う
のは自然なことなのかもしれません。