招客招福の法則3/小阪裕司

招客招福の法則 3

招客招福の法則 3

 『日経MJ』での小阪さんの連載を集めた本、Part3です。

 3冊目のサブタイトルは『不況に負けない商売の本質』ということです。

 Part2で、お客さんとの「絆」形成に関する内容が印象に残る、というお話
をしましたが、Part3では、お客さんとの体験の共有に関するお話が印象に
残りました。

 「絆」の延長線上のお話だと思うのですが、昨今、特に都市部では、近所の
人との交流が希薄になったと言われて久しいのですが、人間の本能として、
どこかに、交流を求めるところがあるはずなのです。

 かつ、それが自分と共通の興味を持つ人とであれば、なおのことだと思います。

 そういったところを見出して、とりあえず商売は脇に置いておいて、お客さん
と一緒に、共通の興味を楽しむ、といったことが、回りまわって商売に、大きな
好影響を及ぼす、ということを多数紹介されています。

 やっぱり、買い手の側も人間なんで、気持ちよく買い物ができたら、それに
越したことはないですから、そういう気持ちのよい相手から買いたい、と思う
のは自然なことなのかもしれません。