覚えない記憶術/樺沢紫苑

 

覚えない記憶術

覚えない記憶術

 

  精神科医でありながら日本でのソーシャルメディア活用の第一人者でもある樺沢さんの著書です。

 先日紹介した『読んだら忘れない読書術』の続編と言うことで、そちらがインプットの手法、今回の本がアウトプットに主眼を置いた内容になっているということです。(「おわりに」より)

 

 実は、一昨日この本の出版記念講演会に行ってきたので、その様子も交えて紹介したいと思います。

 

 まずは本の紹介ですが、記憶と言うと学生の頃のテストに向けた一夜漬けなんかを思い出す人が多いんじゃないかと思いますが、記憶をそういった苦行ではなく、ラクにできるようにしようということなんですが、そこでキーになるのが「アウトプット」だということです。

 

 アウトプットと言われてもどうしたいいか…と思われる方もいらっしゃると思いますが、テストを受けることそれ自体も「アウトプット」になるわけです。

 

 アウトプットを意識して、そこから逆算してどういうインプットを行うかと言うことを意識するとより効率的に必要な内容を記憶することが出来るということです。

 

 というのも、記憶と言うのは「理解」「整理」「記憶」「反復」というプロセスを経てなされるということで、自分の中で「アウトプット」に必要な要素をまとめた上で「記憶」することで、それが自分のモノとして活きたものになり、より定着しやすくなるようです。

 

 またアウトプットだけではなくて、より「記憶」しやすくなる方法を、精神科医の観点から脳科学的に適った方法もいろいろと紹介されていますので、どうしてもアプトプットは億劫だという人も手に取ってソンはないと思います。

 

 で、講演会なんですが、基本的にこの本の内容に沿った話なんですが、例え話や、ジョークを交えた話しぶりが、より理解を深くしてくれたような気がして、3時間もの長丁場があっという間に過ぎていきました。

 

 また、樺沢さんとのツーショット写真の撮影に応じてくれたり、サインをいただけたり、ブログに感想を上げると特典があったりと、盛りだくさんのサービスで、これで受講料¥3,000は安すぎるでしょう!?

 印象的だったのが講演の最期に樺沢さんが、「なぜ精神科医である自分が、仕事術の本を書くのか?」ということについて、ご自身の使命として、鬱病で自殺をする人をできるだけ減らしたいということを任じておられて、そのために心身ともに健康に過ごし、よりうまく仕事を回す方法を紹介することで、ハッピーになる人を増やし、ひいては鬱病に罹患する人が減ればいいな、と言う趣旨でされているということを伺いました。

 

 そういう深遠な意図を持って活動をされているんだなあ、と思うにつけ、より深い感激と共に会場を後にしました。

 

 最後に、せっかくなんで樺沢さんとワタクシのツーショット写真といただいたサインもご覧ください。

 

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