最近お気に入りの江上さんです。
でも、小説は読んでないんですけどね…(笑)
50歳からの「教養力」とありますが、あんまり50歳からどうするという実践的なことが書かれている訳ではなくて、江上さんの回顧録的な内容です。
じゃあ、なぜそれが「教養力」なのか…なぜ、そんなタイトルになったのか、ご本人や編集者に聞いてみたくなるほど内容とのリンクが希薄ではありますが、冒頭でご自身のお母様が亡くなられた時の事に触れられていて、人間としての生き様の美しさと言うのは、「生き切った」と言う実感を持って死んでいくことだとおっしゃられています。
そのために何が必要かということです。
それは、『会社を辞めるのは怖くない (幻冬舎新書)』で書かれていることと重なるのですが、どうしても会社勤めの間は、会社の意向に沿って動かなくてはいけないことばかりで、ホントにこれが正しいことなのか、と疑問を感じながらも、粛々と会社の意向通りに行動することになります。
でも、会社生活の先の見えた50歳からだからこそ、自分が「生き切った」と言える様な生き様は何なのか、ということを問いかけながら、それに向かって少しずつ何かをしていくことが、その後の人生の充実につながるんではないか、と問いかけられているように思えます。