ビジネスに効く最強の「読書」/出口治明

 

 

 先日、『本の「使い方」 1万冊を血肉にした方法 (角川oneテーマ21)』で「教養」を身につけるための読書術について紹介されていましたが、この本で、そのための推薦図書を108冊も紹介されています。

 
 「教養」を身につけるということで、自分のアタマで考えて自分の意見を表明できるためのチカラを付けるための本ということで、いきなり「答え」が書いてあるようなビジネス書みたいなものはほとんど紹介されていなくて、いわゆる古典と言われる本や、歴史書が多く紹介されています。

 「ビジネスに効く」ということで、リーダーシップであったり、経営であったり、ビジネス的なキーワードが並んでいますが、それを例えば歴史上の人物の振舞いであったり、ストーリーの中から「自分で考えて」教訓を抽出するということで、なかなかハードルは高いです。

 でも、比較的読みやすい本も紹介されていて、出口さんなりにハードルは下げられてはいますが、これから読書でもしようかな、と言う人にとってはあまりにハードルが高過ぎるので、この本を手掛かりにするまでに、もうちょっと読書の習慣をつけてからの方がいいかな…とは感じます。