常識破りの思考法/出口治明

 

 

 出口さんの「旅」と「読書」のススメで、これらは、同じことを他の本でも書かれているのですが、語り口の巧みさで飽きさせません。

 出口さんは常々、「自分の頭で考えて、自分の考えを話す」ということを強く勧められていますが、変り映えのしない日常にドップリ浸かっていると、ついつい「考える」ことをせずに、無意識で「常識」的な行動をしてしまいがちです。

 そういった「常識」の呪縛から逃れるために、「旅」と「読書」が重要な役割を果たすということです。

 「自分で考える」ために必要なのが、

  ・数字
  ・ファクト
  ・ロジック

ということなんですが、「読書」で「ロジック」を、「旅」で「ファクト」を身につけることが出来るということです。

 この本では、「ロジック」を「タテ」、「ファクト」を「ヨコ」と表現されていますが、それらが織りなすモノが、自分の「考え」になるということで、それは「常識」とは違うモノになっているはずだ、と言うことです。

 といっても、ビジネスくさい話ではなく、おススメの旅先や本を紹介されていて、気軽に読めますので、ご安心を!