ハーフはなぜ才能を発揮するのか/山下真弥

 

ハーフはなぜ才能を発揮するのか (PHP新書)

ハーフはなぜ才能を発揮するのか (PHP新書)

 

 

 最近は、ハーフのタレントが多くテレビをにぎわしていますが、ハーフを取り上げた本です。

 ただ、才能云々と言う話はあんまりなくて、ハーフが日本でどういう立ち位置にあるか、ということを、ハーフの方々へのインタビューを通して紹介されています。

 この本は2009年に出版された本なんですが、複数の民族の血統をもつ人のことを、“ハーフ”と言うのは日本だけで、英語では、“mixed-race”というようで、日本でも“ミックス”と呼ぼうとする動きがあったようです…7年近く経った現時点で、全く定着していませんが…

 あと、ハーフもしくはミックスがこんなに特別視されるのは日本だけで、欧米なんかでは結構複数のバックグラウンドを持つ人がゴロゴロいて、いちいち特別視していられない状況のようです。

 また、やたら欧米のルーツを持つ人が特別視されて、アジア系のルーツを持つ人が“差別”される傾向があって、日本人の閉鎖性と歪んだ世界観を伺わせます。

 こういうところから、日本人の世界観を矯正していかないと、グローバルな意識って育っていかないのかも…