人間にとって成熟とは何か/曽野綾子

 

人間にとって成熟とは何か (幻冬舎新書)
 

 

 作家の曽野綾子さんが書かれた「成熟」ということをテーマにしたエッセイ風の本です。

 「成熟」の要素として18のテーマが挙げられていて、それぞれの要素についてのお考えを語られているのですが、「成熟」というよりも、如何にキレイに「老いる」か、ということをおっしゃているように感じました。

 と言うのも、結構なお歳であっても、妙に子供っぽいっていうか、「人間なってないなぁ…」と感じる方が周囲にいませんか?

 そういう「未熟」な老人にならないためにも、清濁併せ呑んだり、達観したような姿勢だったりということがあるようです。

 でも、ひょっとしてこの本のターゲットになっている年代の人たち…70歳以上ですかね…が読んだら、ナットクできる部分はあるにせよ、ミョーにイラッとする部分もあるかもしれないなぁ…と感じたのですが…