いつか、すべての子どもたちに/ウェンディ・コップ

 

いつか、すべての子供たちに――「ティーチ・フォー・アメリカ」とそこで私が学んだこと

いつか、すべての子供たちに――「ティーチ・フォー・アメリカ」とそこで私が学んだこと

 

 

 アメリカで、教師が不足している地域に、有能で意欲のある大学の新卒者を派遣するという事業を立ち上げた方の本です。

 こういう事業って、誰もが賛成することで、表面上はもてはやされるわけなんですが、実際にそれが実質を伴った支援をしてもらえるかというと、必ずしもそういう訳ではなく、さらに集まった「意欲ある学生たち」からの運営上のことへの不満や、職を脅かされかねない現場の教育者、無責任に評論をする外野、そして何よりも資金調達への苦難…こんなことを書いてしまうと、社会起業家を志す人がいなくなってしまうんじゃないか、というくらい赤裸々に運営上の苦難を書かれている訳ですが、社会起業家
とって何よりも尊いのは、始めることよりも続けることなんだな、とイタイほど感じさせられます。