金遣いの王道/林望、岡本和久

 

金遣いの王道 (日経プレミアシリーズ)

金遣いの王道 (日経プレミアシリーズ)

 

 

 『イギリスはおいしい』など、イギリス関連のエッセイ風の著作で知られるリンボウ先生が、旧友であるエコノミストの岡本さんと「金遣い」について語ります。

 ロジカルな側面については、エコノミストである岡本さんが語られることが多いのですが、元々、リンボウ先生の『節約の王道 (日経プレミアシリーズ)』という本が元になっていることもあって、倫理的というか、モラル的な話にも踏み込まれます。

 岡本さんが、お金の遣い方を子供に教えるツールとして、おカネの使い方を4つの分けるブタの貯金箱を紹介されているのですが、その4つというのが、

  ・消費
  ・貯蓄
  ・寄付
  ・投資

ということで、欧米、特にアメリカの子供たちは小さいころからこういった視点での「金遣い」を学んで、しかもかなり若いうち…中学生位から、ベビーシッターなどのバイトをすることでおカネについて実践をしているというとです。

 もともと日本では、武士階級がおカネについて云々することを「恥」だとする考えがあって、おカネについて考えることを避ける傾向が強いということですが、やっぱりどういう遣い方をしたら、自分にとって一番役に立つのか?ということを早くから学んでいく必要がありそうですね。