「読まなくてもいい本」の読書案内:知の最前線を5日間で探検する (単行本)
- 作者: 橘玲
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2015/11/26
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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「読まなくてもいい本」を敢えて紹介しようというあたりが橘さんらしくて、人を食ってていいなあと思って手に取ってみたのですが、この本はかなり難解です。
いつも橘さんの本って、読むのにかなりアタマを使わないといけなくて、結構大変な思いをすることが多いのですが、ここまでついていけないのは初めてかも…
そもそもこの本は若い人に「どんな本を読んだらいいですか?」って、あまりにも頻繁に聞かれるんで、メンドくさくなって、じゃあ、読まなくていい本の「傾向」を紹介しようということで書かれたということです。
分野として、
・複雑系
・進化論
・ゲーム理論
・脳科学
・功利主義
ということで書かれていますが、モチロンこれらの分野の本、すべて読まなくていいというワケではなくて、それぞれの分野での推薦図書も挙げられています。
最後になぞ解きをされていますが、読み進んでいるうちは、何を「読まなくていい」のか、あまりに難解でよくわかりません。
でも、そこかしこになるほど…とうならされることが紹介されているので、解らないからと言って安易に読み飛ばせません。
一番印象的だったのが、進化論のところの話で、例えば、セックスがキモチいいのは、種の保存のために役に立つからで、腐ったものがマズいのは、それを食べるとカラダに悪いからということで、人間、キモチのいいことをしていると概ね間違いないように「デザイン」されている、ということでした。
最後の謎解きが一番重要なのですが、それを紹介してしまうと、あんまり読む意味がなくなってしまう気がするので、敢えて紹介しないでおきます…読んだ時のお楽しみということで…(笑)