「知の怪人」佐藤優さんと若手の論客たちとの対談を集めた本です。
佐藤さんってかなり対談本が多いんですが、時折、あまりの博識に対談相手を圧倒してしまっているように思えるときがあります。
でも、この本では若手の論客(って言っても、津田大介さんとか、ワタクシと同年代ですが…)の専門的なところを引き出しながら、読者への「翻訳」をされているところなど、“インテリジェンス”やなぁ…とウナらされます。
津田大介さんとは、情報の取捨選択
古市憲寿さんとは、若い世代の“希望”
萱野稔人さんとは、結婚のあり方
木村草太さんとは、「権利」の意識
荻上チキさんとは、いじめ
について語られているのですが、佐藤さんが、おそらく「専門外」であることについても、一歩踏み込んだ話を引き出されているところに、「深さ」を感じる本です。