この本も『年収を上げる読書術』の推薦図書なんですが、以前も田坂さんの『働く理由』という同様のテーマの本を、このブログで紹介していて、その本では「死生観」にまで想いを致した、少々「重い」本だったのですが、この本はそこまで「突き詰めた」モノではありません。
ただ、サブタイトルにもあるように、「なぜ我々働くのか」ということを問うていることもあって、そもそも論的な重みはあります。
ということで、「なぜ働くのか?」ということについて、「食べていくため」に止まらない、高次の理由って何なんだろうということから始まるのですが、田坂さんはそれを「人間として成長すること」だということで、様々な側面での「成長」について語ります。
特に強調されているのが、お客さんであったり、同僚であったり、働く中で交わる人と、ココロを一つにして、共に成長していくと言ったことも紹介されています。
さらに、マネジメントをするということは、所属するメンバーの成長を担うということで、それによってマネージャー自身が最も成長を促される、ということを指摘されています。
そういった境地に40歳を前にして達せられていたということで、ただただ、スゴイなぁ…としか思えません。