中年がアイドルオタクでなぜ悪い!/小島和宏

 

中年がアイドルオタクでなぜ悪い!

中年がアイドルオタクでなぜ悪い!

 

 

 元々、プロレス関連のライターで、最近はアイドル関連のライターとして活躍されている方の「アイドルのススメ」です。

 この手の本、何冊かこのブログで紹介していますが、結局自分の好きなアイドルのことを垂れ流して…ということが多くて、正直この本を手に取ったのも「コワいもの見たさ」的なところがあるのですが、アイドル関連の記事を手掛けられていることもあって、抑制が効いていて、かなりマトモな読み物として成り立っています。

 前半は、アイドルオタクとしての「あり方」を紹介されていて、アイドルオタクの楽しみ方や、「中年」アイドルオタクとしての家族の冷たい目への対処など、他のアイドルオタク本でも取り上げられている話題が並びます。

 後半は、アイドルオタクなのにそれを仕事とするアイドルライターをしていることの葛藤を描きます。

 アイドルライターをする場合、オタクとなるくらいじゃないと勤まらないと言われているそうなのですが、ただオタクとしての「推しメン」を持つことと、ライターとして、その「推しメン」との距離感をどう取るのか、ということの難しさを語られます。

 まあ、大部分の人にとってはどうでもいいことなのですが、ちょっと今回のアイドル本は、フツーの人にでも興味を引く部分があるのかな、と感じました。