無頼化した女たち/水無田気流

 

無頼化した女たち

無頼化した女たち

 

 

 昨日紹介した『無頼化する女たち』が2009年出版で、この本が2014年出版ということで、前の本出版以降の動向を追ったモノかとおもいきや…なんとこの本の最初の200ページ余りは、まんま『無頼化する女たち』…それに『女子会2.0』でも対談に参加されていた西森路代さんとの対談と、最後の20ページ弱に東日本大震災等の大きな社会変動を経た上での女性の「無頼化」の様子にサラッと触れた後、ご丁寧に『無頼化する女
たち』のあとがきをまんま持ってくるという、なかなか前例のない斬新な構成です。

 対談パートも、その頃にしか通用しないであろう時事ネタがバンバン飛び交っているにも関わらず、一切注釈無しというザツな造りで、こんな本造りあり?と、もしこれをおカネを出して買ってたら、かなりアバレたくなってだだろうなあ…

 それでも、新書→単行本化という異例のプロセスを経てもこんな本が求められているということを、逆説的に感じさせられました。