20代・ハッピー☆パラサイトの消費のチカラ/牛窪恵

 

 

 白河桃子さんの『「キャリモテ」の時代』で参考図書として挙げられていたので、手に取ってみました。

 この本は2007年に出版された本で、エビちゃんこと『CanCam』のカリスマモデルとして、社会現象とも言える程の人気を誇った蛯原友里さんの全盛期に当たる時期で、エビちゃんファッションを真似るOL世代の旺盛な消費があったようです。

 その背景として「ハピパラ」ということで、比較的豊かな家庭の育ちで、自宅で生活をしているということで、元々可処分所得が高い上に、親からの支援もありということで、あたかもバブル期のようにブランドモノへの出費を惜しまないようです。

 「エビちゃんファッション」全盛期ということで、この頃は、まだまだ高収入のダンナをつかまえて、専業主婦になろうという志向も強いようです。

 また、男性側も含めて「つながる」ための消費と言うキーワードもあり、当時まだLINEは無かったのですが、mixiなどのSNSの黎明期で「つながる」ために、横並び的な消費も旺盛なようです。

 今からするとちょっと隔世の感がありますが、バブル期以降もこんなハデな時期があったんだ…と驚いた次第でした。