川上さんの『一言力 (幻冬舎新書)』で参考図書として取り上げられていたので、手に取ってみました。
この本も短い言葉で言い切ることのパワーを紹介されているのですが、企画書が1行で終えてしまうということではなくて、企画書に込めた想いを1行で言い切ることができるくらい煮詰めていなければ、その企画の成功は覚束ないんじゃないか、ということで、ふんだんに事例に乗せて紹介されます。
企画書っていうと、テクニカルな側面ばかりが強調されますが、その企画に込められた思いの深さこそが成否を左右する、最大の要因だということで、その思いを凝縮して、企画の実現しようとする世界を聞き手と共有することができるような1行を絞り出すことができれば、おのずから聞き手からの共感を得ることができ、成果につながるということです。
そういう腹の底から絞り出すようなコトバをモノにするための血を吐くような想い…そこまでの取組があるんだ、ということを思い知りました。