翻訳者はウソをつく! (青春新書INTELLIGENCE 184)
- 作者: 福光潤
- 出版社/メーカー: 青春出版社
- 発売日: 2007/10/02
- メディア: 新書
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特許関連を中心に翻訳者として活躍されている方が、通訳としてのトリビアを語ります。
英語→日本語、日本語→英語に翻訳する時にありがちな「ウソ」っていうか方便を語られます。
当然異なる言語なので、ピッタリ当てはまる翻訳をスムーズに見つかることが、寧ろ僥倖なのですが、そういった中で少しでもニュアンスが通じるように、語義通りに訳せば、「ウソ」になりかねないようなモノでも、大胆に取り入れて訳さなければならない苦闘を面白おかしく語られるところが、泣けてきます。
ロシア語通訳の米原さんがエッセイの中で、大体通訳者と言うのはウィットに富んで面白い人が多い中で、英語の翻訳者は数少ない例外だと書かれていましたが、なかなかガンバっておられます…“ガセネッタ”を自称する米原さんと異なり、多少ムリをされているところが伺えるのはご愛敬ですが…