ニューヨーカーに学ぶ軽く見られない英語/田村明子

 

ニューヨーカーに学ぶ 軽く見られない英語 (朝日新書)

ニューヨーカーに学ぶ 軽く見られない英語 (朝日新書)

 

 

 度々タイトルにクレームで恐縮ですが、タイトルを見た瞬間は、ちょっとイラッとして、手に取るかどうか迷ったのですが、どうも著者の真意は別のところにあったような内容で、ちょっとホッとしました。

 タイトルへの文句はとりあえず置いといて…

 どっちかと言うと、英語そのものと言うよりも、どういう風にコミュニケーションを取るか、という方がふさわしい気がしますし、「軽くみられる」というよりも、円滑にコミュニケーションをするための…と言った方が内容にふさわしい気がします。

 コトバとしての英語はモチロン、コミュニケーションのためのツールとして重要ではありますが、それを十全に使いこなせたとしても、ハートの部分が伴っていなければ、寧ろ流暢に話すことが逆効果になりかねないことを指摘されています。

 アメリカって個人主義だと言われますが、様々なルーツを持った人々が集まる社会だけに、日本のような“空気を読む”ということを期待できないだけに、可能な限り口に出して意志を示す必要があり、感謝にしろ、怒りにせよ、ちゃんと明確にするようにする態度が必要なんだな、ということを、キッチリ肝に銘じておかないと…ということを再確認させられる本です。

 それにしても、確かにこのタイトルの方が売れるんでしょうけど、だからと言ってあんまり内容と離れたタイトルにするのって、どうなんでしょうね…