この本は、2002年の日韓W杯で如何に海外から観戦に訪れるサポーターたちを迎えるのか、というテーマをもって、1998年のフランスW杯を、サポーター観点から追った本だということです。
このときはまだフーリガンの余波もあって暴動とまでは行かなくても暴れるサポーターもあったのですが、フランス代表が優勝して盛り上がったこともあって、サポーターを迎える姿勢も、シニカルなフランス人のイメージからすると、かなりウェットな対応があったようで、著者である宇都宮さんの印象もかなりポジティブだったようです。
ただ日韓W杯が、韓国側はともかくとして日本側はどうだったのかというと、結構クールな印象を持たれたのではないかと危惧しますが、「お・も・て・な・し」を掲げた東京五輪がこの反省を踏まえて、暖かなモノになればいいな、と思います。