白鵬のメンタル/内藤堅志

 

 

 長く平成の大横綱白鵬関をサポートされてきている、ストレスマネジメントを専門とされている方の著書です。

 意外かも知れませんが、白鵬のメンタルは必ずしも強くはないということなのですが、優れた特質として挙げられているのが、相撲の取り口にせよ、自身が置かれている状況にせよ、メンタルの状態にせよ、状況を言語化する能力に秀でているということです。

 そういう風に状況を顕在化させることで問題を明確にし、良い状態へもっていくようにできるのが、彼の強さの秘訣の1つだとおっしゃいます。

 加えて勝つための「流れ」を持っていることをもう1つの強さの秘訣として挙げられています。

 例えば、連勝記録が途絶えた直後って、ガタガタと連敗することが、これまでの例で多く見られていたということですが、白鵬の場合、朝稽古にでるという「流れ」に忠実に実行したため「大崩れ」は無かったということです。

 イチローもそうですが、自分の「型」って重要なんですね!?