面白くて眠れなくなる社会学/橋爪大三郎

 

面白くて眠れなくなる社会学

面白くて眠れなくなる社会学

 

 

 古市さんの『古市くん、社会学を学び直しなさい!! 』に刺激を受けての社会学探訪シリーズということで、この本の中で古市さんが激賞していて、かつ初心者向けっぽかったので手に取ってみました。

 で、この本は社会学がどんな学問で…というモノではなくて、言語や戦争といった「社会的」なモノだけではなく、性や家族と言ったワタクシたちの生活そのものに至るまでの事象を「社会学」的に見るとこういう感じなんですよ、という本です。

 確かに世の中の動きみたいなモノを抽象的に捉えることに一定の価値があるのはわかるのですが、ついつい「それで?」とツッコんでしまいたくなるワタクシがいたりします。

 社会科学っていうのは何らかの処方箋を提供するためにあるもんだと思っているのですが、どうも社会学がそういう要求に応えるものだとは思えないので戸惑ってます。

 そもそもそういう社会科学の捉え方が間違っているのでしょうか?

 なんかオモシロそうな気はするのですが、ここまでにところ肩透かし感を抱いているというのが正直なところです。