シメオネ超効果/ディエゴ・シメオネ

 

シメオネ超効果 リーダーの言葉で今あるチームは強くなる

シメオネ超効果 リーダーの言葉で今あるチームは強くなる

 

 

 2013-14シーズンのリーガ・エスパニョールで、メッシ擁するバルセロナや、C・ロナウド擁するレアル・マドリードを抑えてのリーガ・エスパニョールでのタイトル獲得や、2年連続チャンピオンズリーグ準優勝などの成功を収めたシメオネ監督が、プロサッカーチームの監督としてのご自身の考えを語ります。

 話がキャリアのあちこちに飛んだりと、イマイチ流れが掴みにくいところはあるのですが、それだけにゴーストライターの“作品”じゃないんだな、ということがわかる本です。(笑)

 活躍した選手をすぐに売り出してしまったり、ちょっと負けが込むとすぐに監督を解任するなど、シメオネ氏就任以前のアトレティコ・マドリードは、混乱の極みにあったのですが、そのチームをここまでの高みに押し上げた秘訣の糸口を語られるワケですが、ご自身の手腕が優れてたとかそういうワケではなく、チーム全体が同じ方向を向いた時にチームは勝つのだ、とおっしゃっています。
 
 ご自身は、自分の手腕でないとおっしゃいますが、「同じ方向を向かせる」ということについて、卓越した手腕を発揮されていると言えます。
 
 というのも、残留ギリギリとかタイトルのかかった試合でプレッシャーのかかったで逃げ出したくなるような状況の時だったり、試合に出られなくて不満がたまっている選手がいる状態と言った、バラバラの状況で「同じ方向」を向かせるということについての工夫を紹介されます。

 残念ながら2回目のチャンピオンズリーグの決勝でもレアル・マドリードに敗れてしまいましたが、シメオネ在任中に、何とか優勝を成し遂げてほしいモノです。