@May_RomaというTwitterアカウントで多くのフォロワーを持つ方の著書です。
“キャリアポルノ”というのは、“フードポルノ”から連想した著者の造語なんですが、要は「自己啓発本」のことです。
「自己啓発本は努力をするのはイヤだけど、成功したいという人が読むものだ」的な挑発的なコメントに、自己啓発本を中心としたこういうブログを運営しているワタクシとしてはカチンとくる部分はあるのですが、ただ単に「自己啓発本依存症」の人をディスるのではなく、もうちょっと深い意味合いがあるようです。
実は自己啓発本が売れるのは日本とアメリカが中心だということで、ヨーロッパでは見向きもされないようです。
というのも、ヨーロッパでは仕事以外に自分の価値観を見出す人が多く、ガツガツとキャリアを追い求めることについてネガティブな印象を持つこと人が多いからだそうです。
日本では「自己実現」というとすぐに「仕事」と結び付けて考えてしまいますが、ヨーロッパの人たちのように、確固たる自己があれば、そういうことにはならないんじゃない!?と問いかけられています。
モチロン、心底仕事での自己実現を望んでいる人が、その道を突き進むことは素晴らしいことであるのですが、昨今の風潮に流されて「キャリアアップ=自己実現」と思わされていないか、ということを自分に問い直すことが必要なんじゃないか、ということを考えされられます。