仕事なんか生きがいにするな 生きる意味を再び考える (幻冬舎新書)
- 作者: 泉谷閑示
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2017/01/28
- メディア: 新書
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精神科医の方が書かれた「生きがい」論です。
先日紹介した『キャリアポルノは人生の無駄だ』にも通じるのですが、貨幣経済の進展によって労働が“義務”的になっていく過程で「自分探し=適職探し」みたいな風潮になっているようですが、仕事の充実が必ずしも精神の充実につながるワケではなく、そういうところにジレンマを感じて精神を病んでしまう人が少なからずおられるようです。
そもそも「生きがい」というか精神が充実した状態と言うのは魂が震えるとか無上の喜びを感じるといった状態を指すようですが、必ずしも仕事においてのことではないんじゃないか(むしろ、そうでないことが多いんではないか?)ということみたいです。
このあたりが労働の“義務感”と相まって、ワタクシ共の多くが誤解しがちなワケですが、今日の充実感無くして将来設計なんて本末転倒なんじゃないか?と指摘されます。
モチロン怠惰に流されるのは論外ですが、そういう“喜び”を得るために仕事で糧を得るという部分もあるので、仕事を自己目的化してしまうのはどうなんでしょう?ということなんでしょうか…?