僕たちは就職しなくてもいいのかもしれない/岡田斗司夫

 

 

 「オタク」の岡田さんによる「働き方」論です。

 なんとも過激と言うかトッピなタイトルなんですが…

 そもそもなんのために働くのかと聞かれた時に多くの人が「食べていくため」と答えると思うのですが、ただ単に「食べる」ためにそんなにおカネが必要なのか?というと、多くの人に取ってそんなことはなくて、「欲しい」モノを手に入れる為におカネが必要となっていることが多いということです。

 でも、それも必ずしもおカネを介在させる必要があるのか?と疑問を呈されていて、おカネを介在させることによって、コトをより複雑にさせてはいませんか?とおっしゃいます。

 またおカネが必要だとして、必ずしも1つの会社に「就職」する必要があるのか?ということについても問いかけられます。

 これも貨幣経済が進み過ぎたが故に思考停止に陥って、そういう選択肢しか見えなくなってしまっている部分があると思うのですが、岡田さんがススメるのは、50くらいのおカネが手に入れられる手段を用意して、それを並行してやっていくことで、トータルで必要なおカネを手に入れたらどうか、ということです。

 そのために必要なのがコミュニティとか周囲の人々との関係性ということであって、そういうモノがしっかりとしていれば「就職」する必要はないし、逆に「就職」が周囲とのコミュニケーションを阻害している面もあるように感じられました。

 ブッ飛んだモノと受け取る向きも多いでしょうが、ワタクシは結構考えさせられてしまいました。