「英語が話せない、海外居住経験なしのエンジニア」だった私が、定年後に同時通訳者になれた理由/田代真一郎

 

 

 長いタイトルですねぇ…何と60歳で定年退職されてから同時通訳者になられたというオドロキのキャリアなんですが、タイトル通りある時点まではそこまで英語に深く関わっていたワケでは無いようです。

 じゃあ、それでも同時通訳者になれたのは何故かというと、仕事での専門性を最大限活用されたからだということです。

 ワタクシも仕事で通訳の方と関わったことがあって実感があるのですが、専門性の高い分野の通訳で、その分野の素養がない人が通訳をすると却ってわかりにくくなることもあって、専門性が高い分野程、その分野に精通した通訳者が強く求めらていて、田代さんはそのアドバンテージを最大に活かして通訳者になられたということです。

 だから英語ができることも重要なのですが、どちらかと言うと英語よりも、仕事の専門性を身に付けることが難しいが故に、そういうモノが備わった上で、英語を身に付けると引く手あまたの人材となることができるようです。

 これはかなり専門性の高い人のリタイア後のキャリアに取って勇気が出る本なんじゃないかと思いますよ。