続・下流老人/藤田孝典

 

続・下流老人 一億総疲弊社会の到来 (朝日新書)

続・下流老人 一億総疲弊社会の到来 (朝日新書)

 

 

 『下流老人 一億総老後崩壊の衝撃 (朝日新書)』の出版から一年半、改善しない
状況を紹介されています。

 その後の状況とともに、新たな実例も紹介されているのですが、続編で一番強調されているのは、国の無策ぶりです。

 前著でも触れらいたのですが、元々国の支援の政策の「言って来て呉れれれば、助けてあげますよ」という「待ち」の姿勢が、施しを潔しとしない日本人の気質にそぐわないことを指摘されていましたが、それに加えて、どんどん支給のハードルも挙げているということで、どんどん下流老人を量産する状況になっているということです。

 うーん、よっぽどの僥倖がなければ、大多数の人は「下流老人」になることを免れられないのでしょうか…