フィンテック革命の衝撃: 日本の産業、金融、株式市場はどう変わるか (平凡社新書)
- 作者: 藤田勉
- 出版社/メーカー: 平凡社
- 発売日: 2017/04/17
- メディア: 新書
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フィンテックってホントに既存のおカネの動きを根底から覆すようなポテンシャルがあるのに、どうも日本ではそれに見合った注目度じゃないなぁ、ということで手に取ってみました。
特にビットコインを始めとする仮想通貨が大きな影響を及ぼすと思うのです、それ以外にもAIを駆使した投資アドバイスの自動化とか、決済機能のスマホでのワンストップ化など銀行のビジネスモデルを根底から揺るがしかねないような仕組みがホンの目の前の所までやってきているようです。
さらにビットコインでは、悪意ある攻撃への耐性を強化した取引プラットフォームの開発や、相場の変動の影響を最低限にするスキームの導入など“通貨”としての利用をスムーズにするための環境が格段に整ってきているようです。
ただそんな中でも日本は、特にアメリカと比べてフィンテックの環境整備が遅れているようで、ソニーのFelicaなど優れた決済プラットフォームを持ちながらも、ガラパゴス化への危機を乗り越えられるかどうかの瀬戸際にあり、一発逆転に向けた奮起が望まれるところです。
突き詰めると国家による通貨の発行と言った、これまでの“常識”が消えてしまいかねない動きを注視していく必要がありそうです。