「すり減らない」働き方/常見陽平

 

 

 常見さんのワークライフバランスに関する本なんですが、常見さん自身がかつて最も過酷な企業の一つであったリクルートに勤務されていたこともあって、息をつくヒマもなく仕事をしていた時期があって、周囲には精神疾患を患う人もいたということですが、先日紹介した『「死ぬくらいなら会社辞めれば」ができない理由』でも取り上げられていましたが、こういう本を手に取るくらい置かれている状況がある程度冷静に見れる時に、この本で紹介されているような対策を取るようにすることが悲劇を防ぐために肝要なようです。

 ただ、それなりに余裕があると、この本で書かれているようなことをするのが、会社でのポジションから降りるように感じる人も少なからずいるだろうな、と思えるところが気になるのですが、会社でのポジションと自分自身が自分らしく生きていくということと、ちゃんと冷静に天秤にかけられる状況でこの本を見て欲しいなぁ、ということを切に願います。