拝啓 市長さま、こんな図書館をつくりましょう/アントネッラ・アンニョリ

 

拝啓 市長さま、こんな図書館をつくりましょう

拝啓 市長さま、こんな図書館をつくりましょう

 

 

 イタリアで図書館のプロデュースを手掛けられている方が語る“理想の図書館”の作り方です。

 昨今日本では本を読む人が顕著に減っており、かつ図書館を運営する自治体が慢性的な財源不足に陥る中、相対的にニーズが低下している図書館に向ける予算が減少傾向にあるどころか、図書館の廃止・統合も現実に進みつつあるようです。

 ただ図書館と言うのは地域における「知の創造の源泉」とも言える存在であり、地域の子供たち、特に低所得層の家庭にとっては、子供たちに教養を身に付けてもらうための“最後の砦”とも言える存在であり、その存在意義は依然大きなものだということです。

 そんな中図書館に来てもらえるような図書館づくりをするためにはどうすればいいのか、ということで図書館プロデュースの経験を踏まえて“理想の図書館”について語られます。

 まず、日本に限らずイタリアでもそうらしいのですが、やたらと高い書架で圧迫感のある構成じゃなくて、柔らかな雰囲気を作ることをススメられていることと、色んなニーズに対応できるような環境を整えることをススメられています。

 また「知」の入り口への案内者としての司書の役割も重視されていて、利用者へのアドバイスに注力できるようにするための方策についても語られています。

 こんな図書館ができたら、入り浸りそう…