知立国家 イスラエル/米山伸郎

 

知立国家 イスラエル (文春新書)

知立国家 イスラエル (文春新書)

 

 

 イスラエルというと日本ではアラブ諸国との紛争を思い浮かべる人が多いと思うのですが、近年かなりビジネス面での躍進が目立っているようです。

 元々ユダヤ人は詳細に長けた人が多かったとは思うのですが、近年のイスラエルの繁栄の元となっているのは起業率の高さだということを指摘されています。

 イスラエルは周囲を敵対するアラブ諸国に囲まれて、如何にして生き残るかということを常に考え続けなければならないということで、チャレンジし続ける姿勢があり、起業率の高さにつながっていると言うことと、様々なバックグラウンドを持つユダヤ人がイスラエルに移住してくることから、世界中にユダヤ人のネットワークが張り巡らされることになり、それがイスラエルでの起業にとっての大きなサポートとなっているようです。

 ただ1つ指摘されているのは、イスラエル人は無から何かを生み出すことには長けているのですが、今あるモノを大きく成長させることに興味が沸きにくいようで、そういう部分を、現時点でイスラエルとのビジネス上の交流の少ない日本と連携して補うことで、双方にとっての大きな利益につながるのではないかと指摘されています。

 そういう交流を通じてイスラエルからチャレンジングな姿勢を学びたいものです…(笑)