前半は宮崎さんが岩波少年文庫の中からのススメの本の紹介で、後半は自らと児童書の関わりを語られます。
宮崎さんは大学の頃に小説を読むのを「あきらめた」そうで、今なお現役の児童書の読者なんだそうです。
ということで読者としての視点と、子供たちをメインターゲットにした映画の製作者としての観点がビミョーに混じったコメントが味わい深いところです。
以前、出口さんが児童書を紹介する本をこのブログで紹介しましたが、その中で児童書のごまかしが効かないことを語っておられたのですが、“製作者”としての宮崎さんは一歩踏み込んで、子供に理解してもらうために何をどこまで書けばいいかということについて、かなり深いところまで考えられているということに触れられていて、絵本の挿絵もそういう観点からの検討を尽くされた上で掲載されているということです。
モチロン、オトナが自分の子供ための本を選ぶためでもいいんですが、この本を読むことで自分が改めて児童書を手に取ってみたくなりますよ!