こちらは昨日紹介した『「全世界史」講義』の詳細版なのですが、『「全世界史」講義』がI、IIの2冊なのに対し、こちらは5冊くらいでまとめようとされているように思えます。
世界史初心者の私にとっては『「全世界史」講義』でも知らないことが山盛りだったので、こちらに手を出すのには躊躇したのですが、『「全世界史」講義』の方が2冊で世界中各国の歴史を辿るということでブツ切りになってしまいがちだったところをかなり丁寧に説明されているのでわかりやすいという側面もあってホッとしました。
この巻は紀元前の3000年が対象になっているのですが、いわゆる有史以前の人間が“人間”となる過程をかなり丁寧に取り上げているのが印象的です。
また『「全世界史」講義』の時にも印象的だった各文明間の相互の影響がより詳しく取り上げられていて、あの時代にあれだけ地理的に離れているのに、あそこまで関連があったことに驚きます。
また人間が人間たる最大の要因である文字についての記述が感動的でした。
さらに世界史の知識を深めていけそうなんで、続巻も今から楽しみです!