成功している人は、なぜ神社に行くのか?/八木龍平

 

成功している人は、なぜ神社に行くのか?

成功している人は、なぜ神社に行くのか?

 

 

 電車内の広告で見てタイトルが気になっていたのですが、同じことを考えていた人が山ほどいたらしく、半年以上図書館での順番待ちを経て、ようやく手に取ることができました。

 この本の作者は研究職をされていた方だということなのですが、科学者が神社?という感じのフリを冒頭でされていて、かつワザと(!?)アヤシげな演出をされていたり、編集者に求められたからなのか、ムリに神社への参拝と“成功”を結び付けたフシがあるなど、ツッコミどころが満載なのですが、突き詰めて見れば“神社参拝のススメ”と言っていい本なんじゃないかと思います。

 神社へのお参りと言うとフツーは単にお賽銭をあげて、願いことをして…といったことを思い浮かべますが、この本ではお参りを“神様との対話”といった位置づけをされていて、そういう“コミュニケーション”によって、よりご利益を受けやすくしようということを紹介されています。

 というのも神様は現世にいる我々を通して功徳を施そうとされており、積極的にその“使い”となることでシアワセになってはどうですか!?ということのようです。

 そのためには、お参りをする際にちゃんと、どこそこの誰々であるということを明確にして、お参りをさせていただくお礼をした上で、お願い事をし、祝詞を唱えて神様とのコミュニケーションの意識をすることで、神様からして“使い”として“使える”のかどうかの判断をしてもらいやすくすることが重要だということです。

 こういうスピリチュアルものって、眉にツバをつけたがる人が多いと思いますが、この本を読んで感じたのは、神社にお参りしてスッキリした気分になれるだけでもめっけモノなのに、それで願い事まで叶うかも知れないなんてオイシクないですか!?となると、お参りするしかありませんよね!?