「暴走する」世界の正体/宮崎学、佐藤優

 

 

 学生時代に学生運動に従事し共産主義革命について研究してこられた方が、「知の怪人」佐藤優さんと昨今の世界の動きと革命の類似性について語られます。

 全体の2/3位がキューバ革命などの過去の革命のことについて、残り1/3でトランプ大統領アメリカ、プーチン大統領のロシア、金正恩北朝鮮の昨今の状況に加えて、沖縄の“革命”の可能性についても触れられています。

 こう見ると佐藤さんの守備範囲は1/3かと思えるのですが、革命論のパートでも自ら目の当たりにしたソ連の崩壊など、宮崎さんが革命の背景について佐藤さんに確認することが多くなっています。

 トランプ大統領と“革命”というのは結びつかない気がしますが、「なんでもあり」のトランプ大統領は、既成の“暗黙の了解”という「スキーム」を壊し続けており、そういった意味で“革命”だということですが、それだけに何をするかわからないコワさがありますが、一方で商売人だけにコストに合わないことはしないはず、という指摘もされているのですが…