「嫌われるのがこわい人」のための自己主張レッスン／石原加受子

「嫌われるのがこわい人」のための自己主張レッスン (PHP文庫)

　心理カウンセラーの方が紹介する“上手な自己主張の仕方”です。

　“自己主張”っていうと、あんまりやり過ぎるとワガママだと思われないかとか、それで相手の機嫌を損ねてしまわないかとかって考えてしまうことが多いんじゃないかと思うのですが、この本を書かれた石原さんはむしろ、そういう“忖度”で相手の方ばかり見ていることで、却って自分のことを理解してもらえなくて、わだかまりができてしまうことが多いとおっしゃいます。

　だからといってワガママ放題すればいいと言うワケではないんでしょうけど、ある程度自分が感じていることを相手にもわかってもらおうとすることで、コミュニケーションをスムーズにし、こちらとしてもミョーな遠慮をしないことでストレスを軽減して、余裕のある受答えができるようになるんじゃないかと、ある意味言ってみれば“いいとこ取り”的なコミュニケーションで、これはアリだな!?って感じです。