なぜ、あの人はいつも好かれるのか/本田健

 

なぜ、あの人はいつも好かれるのか (単行本)

なぜ、あの人はいつも好かれるのか (単行本)

 

 

 かなり久々に本田健さんの本を手に取ってみましたが、いつもの健さんの“大好きなことをして幸せな小金持ちになる”テイストはかなり希薄だったりするのですが…

 ムリに人に好かれる必要はない、とソッポを向かれる人もいるとは思うのですが、健さん的には周囲の人に応援してもらうことが、“幸せな小金持ち”の重要な要素のようなので、そういう方向性からのアプローチみたいです。

 「好かれる」と言ってもやたらと相手に媚びるワケではなく(そうすると逆に信用されない!?)、相手のことを尊重して相手の意向を汲んだ上で行動することが「好かれる」ことにつながるようです。

 それもやたらと自分を抑えるのではなく、自分の感情やホンネもある程度露わにしながら、でも相手のことを理解しているんだよ、ということを相手に示すことで相手からの信頼を得られるようです。

 先日紹介した『「嫌われるのがこわい人」のための自己主張レッスン (PHP文庫)』でも触れられていましたが、ちゃんと自分を尊重できない人は他人を尊重することもできないということで、自分の感情も大事にしつつ相手の事情を慮るというバランスを取れるということが「好かれる」ことにつながるようです。

 その辺のバランスはムズカシイとは思うのですが、なんとなく腑に落ちるような気がした内容でした。