
藻谷浩介さん、経済成長がなければ僕たちは幸せになれないのでしょうか?
- 作者: 藻谷浩介,山崎亮
- 出版社/メーカー: 学芸出版社
- 発売日: 2012/07/07
- メディア: 単行本
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『デフレの正体 経済は「人口の波」で動く (角川oneテーマ21)』の藻谷さんが、主に地方でのコミュニティ活性化を手がけられている山崎さんと、経済成長と幸せの関係について語られます。
この本は2011年に行われた対談がベースになっている本なのですが、ここ数年資本主義の限界について語られることが多くなっていて、必ずしも経済的に豊かになることがシアワセにつながらないじゃないかとギモンに思う人が増えているようなのですが、その草分けとも言える本のようで、その後藻谷さんは地方での「マネー」資本主義に対抗する概念を『里山資本主義 日本経済は「安心の原理」で動く (角川oneテーマ21)』として紹介されることになります。
戦後何もなくなってしまったところから立ち直るにあたっては、おカネが増えていくということと、シアワセを感じる度合いというのは比例してい他のかもしれませんが、ある程度おカネが増えてくると、そのあとはおカネを増やしたとしても、以前ほどにはシアワセの量は増えないようです。
そんな中でおカネで測れないシアワセを大事にしていくべきなんじゃないか、というのが対談の大きなテーマのひとつなんですが、そういう取り組みが従来の経済の効率性の観点から言うとムダに見えるということで、支援が限られているという問題があるようです。
このあたり、多くの人たちはこういう動きに同調するんだと思うのですが、目に見える数字と違って、誰もがナットクできるように説得するのが難しいところであり、そこが大きな問題になるようなのですが、何とかなんないですかね…