アンジャッシュ渡部の大人のための「いい店」選び方の極意/渡部建

 

 

 「芸能界のアテンド王」の異名を取り、芸能界でも屈指の食通として知られるアンジャッシュの渡部さんが紹介する「いい店」の選び方ということです。

 多少は具体的なお店の名前も出てくるのですが、どちらかというと「いい店」を選ぶための方法論を紹介されています。

 そもそも「いい店」というモノなどういうモノなのかということから始まるのですが、それぞれの感じ方でそれは異なるということで、ただ食べログのポイントの高さだけではないのは間違いのないところです。

 ということで、自分が信頼できる店の調理人や食通仲間などあらゆるネットワークを駆使したリサーチで、「いい店」へのアプローチを図られているようです。

 さらには同世代の調理人と仲良くなって、店を自分好みに育てて行こうという一見荒唐無稽な手法も紹介されます。

 それぞれの手法がかなり戦略的でなかなかマネをするのは難しく思えることも含まれているのですが、ナットク感が高い手法です。

 『行列ができる法律相談所』で番宣の告知を見事にこなす渡部さんを見てて、アタマのいい人だなぁと思っていましたが、この本で紹介されている「いい店」を選ぶための方法論は極めてロジカルで、一見ムチャに見える手法でも渡部さんなりの経験と論理に裏打ちされたモノで思わずうならされました。

 この人って、企業を経営したとしたらかなりのヤリ手経営者になるじゃないかと、そんな気さえするほどのスゴい内容でした!