個人的には、サンデーモーニングでのバランスの取れたコメンテイターぶりが印象的で、2018年に亡くなられた岸井さんが語る、議員論です。
安倍チルドレンがくだらないスキャンダルで次々とその職を追われるのを見るにつけ、昔の議員はもうちょっとマシだったよなぁ、と思う向きがあると思うのですが、まあかつての議員もそれなりに悪さをしてたのはワタクシの記憶にもあるのですが、少なくとももうちょっと気骨があったよなぁ、とこの本でもおっしゃられています。
でもこの本のメインテーマは個々の議員がどうのこうのというのではなく、そういう議員を我々有権者がその本質を見抜いて、ちゃんと自分が望む政策を実現してくれる議員を選ぶのか、という“目”を如何に養うのか、ということのようです。
特に若い人が如何に投票行動に繋げてくれるかということに心を砕かれていて、ホンの微力と思える投票行動が、実は大きな影響力を以っているのか、ということを強調されています。
若い人もモチロンなんですが、選挙制度等の今更ヒトには聞けないことも詳しく紹介されていて、オトナにも自分の投票権を振り返るのにもいいのかもしれません。