野球エリート/赤坂英一

 

野球エリート 野球選手の人生は13歳で決まる (講談社+α新書)

野球エリート 野球選手の人生は13歳で決まる (講談社+α新書)

 

 

 高校生からプロに入りたての選手など、今後が期待される若手野球選手の成長の過程を紹介された本です。

 大阪桐蔭高校で“二刀流”で知られる根尾選手や、2015年の夏の甲子園での鮮烈な活躍が印象的だったオコエ瑠偉選手などが紹介されているのですが、最近は大阪桐蔭高校の積極的な中学生のスカウトぶりが話題になっているように、中学生以前の段階から争奪戦が繰り広げられているようです。

 そのためには小学生のうちから将来を見据えて、戦略的に成長の道筋を描く必要が出てきており、指導者や親御さんだけでなく、選手自身が主体的に自分の進路を選んでいくということが増えてきているようです。

 さらには、栄養の摂取やトレーニングの手法についても、かつてはプロでもここまではやってなかったんじゃないかと思うような取組に中学生が取り組んでいることということで、結構オドロキでした。

 2018年7月には、高校へ行かずに直接メジャーと契約することを選択した結城選手が話題になりましたが、今後は野球選手にも、それぞれの適性に応じた多様なキャリアパスが常識になるかも知れないと思うと、結構ワクワクさせられます。