マジメだけどおもしろいセキュリティ講義 事故が起きる理由と現実的な対策を考える (Software Design plusシリーズ)
- 作者: すずきひろのぶ
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2017/10/20
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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実はワタクシ、2018年4月から情報セキュリティに関する業務に携わっておりまして、その仕事の関係で手に取った本を紹介します。
情報セキュリティって、なんとなく気を付けないと…とは思ってはいても、実際に自分がそういう事態の陥らない限り、あまりその痛みを実感できない人が多いとは思うのですが、そういう人は是非この本を一読いただきたいところです。
この本のメインのターゲットはIT業界の、しかも実際にシステムの実装に携わっている人のようなので、それ以外の人にとっては、コーディングの詳細にも触れられていて、結構難解なところも多いのですが、昨今の情報セキュリティに関する表面的な
トピックだけを拾ってみても、かなり得るところの多い本です。
というのもスマホの普及によるネット利用の爆発的な拡大や、PC、スマホにとどまらず一般家電にまでネットへの接続が広がっていくIoTの普及でネットのカバレッジが広がって利便性が格段に広がっていくと同時に、そういうITリテラシの低い人のところに影響範囲が広がっていくということで、悪意の攻撃の敷居が極端に低くなっているという側面もあるようです。
例えばフィッシングやなりすましといった悪意の攻撃が、さしたる技術的な裏付けがなくても、カンタンにできるようになっているとともに、ダマし方も巧妙さを高めているということで、今やプロでもダマされずにいることが難しいようです。
だからといって、今やネットなしでは生活が困難だという状況もあり、せめてこういう状況をアタマに置いておくべきなんだろうなぁ、と思います。