『韓国人による〇韓論』シリーズで、日本語で“反日”に関するヒット作を連発しているシンシアリーさんが、サブタイトルにあるように、日本に在住し始めたことを受けて発せられた“日韓比較論”です。
『○韓論』シリーズでも再三紹介されているように、韓国では憲法上でもハッキリと“反日”を国是として成り立っている国家であることが謳われており、“親日”であることは“罪”だともいえるということなのです
が、ホンネでは日本に憧憬の念を抱いている人も少なからずおられるということなのですが、日本の良い所を取り入れるものの、建前では「それは韓国が日本に教えてやったものだ」といういわゆる“ウリジナル”を展開することが多いということです。
シンシアリーさん自身は、お母さまがかなりリベラルな考え方をお持ちだったようで、少なくとも家庭内では“親日”であることを隠さないどころか、シンシアリーさんに日本語の手ほどきをされるほどだったということで、シンシアリーさんも“親日”となったようなのですが、ご自身はそれを表ざたにはせずに、ひそかに日本語でのブログを発信することにつながったということのようです。
日韓比較論ということで、双方の志向のベースとなっている神道と儒教に基づく考え方の比較も出てきているのですが、日本では“共生”的な思考があって、他者を尊重する傾向が強いのですが、韓国では如何にして他者より優越的な立場に立つのかということを優先しがちで、そういう我先な考え方が中心の社会に、シンシアリーさんはかなり“生きにくさ”を感じていたところがあったようです。
正直、日本人であるワタクシが読んでいると「それはちょっと日本を買い被り過ぎなんじゃないの!?」ト思えるところが満載なのですが、シンシアリーさん自身もそういうところを認めておられて、そういう美点の部分を損なわずに保ち続けてほしいということで、この本を締めくくっておられます。
このところ、やたらと日本を誉めそやす本に辟易としているところもあるのですが、この本は、ある程度素直に受け取ってもいいんじゃないかと…