日本一やさしい「政治の教科書」できました。/木村草太、津田大介

 

日本一やさしい「政治の教科書」できました。

日本一やさしい「政治の教科書」できました。

 

 

 選挙権が18歳以上に拡大されるのを受けて、憲法学者の木村さんとネットメディアを中心に活躍されるジャーナリストの津田さんがAKB48の10代のメンバーに政治の在り方と参加の仕方を教えるというカタチを取った本です。

 政治の制度面に関するところを木村さんが、政治への参加に当たっての情報の扱いに関する内容を津田さんが担当されています。

 実は偶然先日紹介した呉さんの『日本衆愚社会 (小学館新書)』の中でこの本を批判したのを見たのですが、確かにパット見、AKB48をダシに使ってあざといんじゃないかと思ってしまうかもしれませんが、中身については、そもそも政治とは何なのかということから始まって、政治のウラ側に関することもカバーしておられるのと、東京をするにあたってどういう風に情報を取り扱うのかということについて、そのコツを様々な側面から紹介されていて、我々、いいオトナでも見逃してしまいそうな観点まで含まれていて、なかなかバカにしたモノではありません。

 特に近年高齢者の意向ばかりが政策に反映されるという“シルバーデモクラシー”の弊害が取り沙汰されていますが、こういう本をキッカケにどんどん若い人が政治に関心を持ってもらった方が日本がいい国になるんじゃないかという気がしてなりません。