日本サッカー代表監督総論/戸塚啓

 

日本サッカー代表監督総論

日本サッカー代表監督総論

 

 

 ロシアW杯後、森保監督のサッカー日本代表が指導するのを受けて、サッカー日本代表監督の変遷をたどります。

 サッカー日本代表がW杯で戦うことを現実的に見据えてからということで、アメリカW杯予選でW杯出場を目前に“ドーハの悲劇”として知られる敗退劇を演じたオフト監督から変遷をたどられているのですが、監督が代わる度に、その直前の反省点ばかりにフォーカスして監督を決めるもんだから、真逆の傾向に振れてしまって継続性が希薄だという批判が繰り返されましたし、ワタクシ自身もそういう感想を持っていたのですが、この本で変遷を振り返っているのを見ると、“真逆”に振れているのは確かなのですが、確実にその“振れ幅”は縮まっているように見え、言ってみればらせん状に上昇していっているかのようにも思えます。

 戸塚さんも、ある意味ロシアW杯での成果はそれまでのサッカー日本代表の成果であるあり、森保監督の就任はようやく“正しい”プロセスにて監督が選ばれたんじゃないかと感じられているようです。

 順調なスタートを切った森保監督の日本代表ですが、戸塚さんの見立て通り躍進することを祈りながら、カンタンに日本代表を信じきれないワタクシもいたりします…