韓国人に生まれなくてよかった/武藤正敏

 

韓国人に生まれなくてよかった

韓国人に生まれなくてよかった

 

 

 元駐韓大使が書かれた“嫌韓本”です。

 タイトルを見た瞬間、元大使が駐在していた国のことをこんな風にディスった本を出版するなんて、と思ったのですが…

 武藤さんは40年に渡る外交官としての人生のうち12年を韓国で費やされたとのことで、かなり困難なタスクをこなされてきたんだろうなということは想像できるのですが、そういった経験の中で多くの韓国人は、判断をロジックよりもハートで下す傾向が強く、今回の文在寅大統領の就任も、朴槿恵前大統領の全否定からの帰結で、彼自身の思想や大統領としての資質をキチンと検証した上でのことではないということを指摘されています。

 それを踏まえた上で、韓国人はタイミング的に“最悪”の大統領を選んでしまったのではないかということを指摘されています。

 というのも、北朝鮮金正恩が大暴れするなかで、親北朝鮮一辺倒の思想を持っていること、中国や日本との外交的な軋轢の中、経済的には全くのシロウトといっていい人をトップに持ってきたことなどを挙げられていますが、武藤さんの危惧は、当たり過ぎるほど当たってしまっています。

 で、北朝鮮との融和っぽい空気を過剰に捉えて、その重しが無くなったとカン違いし、元々反共と反日を国是とした韓国としては“反共”がなくなった途端、経済の不調をごまかすための手段は“反日”しかないということで、次々と無理筋を押し付けてきています。

 でも、武藤さんが「韓国人に生まれなくてよかった」というのは、反日がどうこう言うことではなく、保身のためにホントに解決しなければいけない国民の生活水準向上という課題にマジメに取組もうとする政治家が現れず、マジメに勉強して大学を卒業してもロクな就職先もないといった状況を放置されている状況を憂いてであり、そういった状況を日本国民としても鑑みた上で日韓関係を見て欲しいということが趣旨のようです。