DeNAベイスターズのみならず侍ジャパンの主砲としても活躍する日本を代表するスラッガーである筒香選手の著書です。
これまでの生い立ちを紹介されているのと、最近の野球人口の減少に危機感を覚えている筒香選手からの野球界に向けた苦言というか提言で構成されいています。
筒香選手の生い立ちも興味深いのですが、やはりこの本の価値は現役のプロ野球選手である筒香選手が、それなりの弊害を覚悟の上で野球界に対して意見表明をしているところだと思います。
特に、長らく言われているような高校野球での党首の酷使だったり、スパルタ的な教育手法だったりと言ったことに対して、勝利至上主義的なアプローチが必ずしも選手のためではなく、オトナの都合なんじゃないかと苦言を呈されているところにちょっとしたオドロキを感じました。
リーグ戦の導入など、長い目で見た選手育成のための提言をされていて、そういうことがなければ野球がジリ貧になってしまうという危機感を持たれているようで、影響力のある“日本の4番”がこういう勇気ある発言をされていることに大きな意義があるんだと思われます。
今後ともこういう姿勢での取り組みをして欲しいですし、そういう選手が増えていくことを祈って止みません。