60歳からの新・幸福論

 

60歳からの新・幸福論

60歳からの新・幸福論

 

 

 各界の著名人や専門家が語る“老後”論です。

 この本は2018年末に出版されたのですが、リンダ・グラットンさんの『LIFE SHIFT』の大ヒット以降急に取り沙汰されるようになった“人生100年時代”を踏まえた、“老後”のシアワセについて語られます。

 それぞれの専門性を踏まえて、おカネだったり、キャリアだったり、健康について語られるのですが、いずれにしても、たたのんびり過ごすことよりも、より密度の濃い人生を送ることがシアワセだと思う人が多いということで、多くの人がそういった方向性で“老後”のシアワセを語られています。

 キャリア的な充実であったり、金銭面での充実だったりを語られているのですが、この本の中でワタクシ自身が一番印象的だったのが、大学病院の医師から老人ホーム付きの意志になられた中村仁一さんのおっしゃられていたことで、現在の医療がやたらと延命にこだわるのに異論を差し挟まれていて、食べられなくなった時が死に時だということで、胃瘻などの延命医療を行うよりもQOLの向上をはかる方がシアワセにつながるんじゃないかということでした。

 こういう本を参考に自分なりのシアワセを考えておくことが、老後にシアワセになるための第一歩なのかも知れません。