このタイトルを見ると“ラクして稼ぐ”みたいな内容を想像してしまいがち(実はワタクシもそのクチ…)なのでですが、実際は真逆と言ってもいい程の内容です。
実際には徹底的に考え抜くことの重要性を説いた本で、「3時間」というのは、突き詰めてモノを考えようと思ったら、1日3時間くらいが限界だということで、それくらいまで考え抜いたら、それくらいの“仕組み”を生み出すくらいワケないでしょ!?ということのようです。
山口さん自身は、最近はあまり使われていないということなのですが、思考の習慣がない人にとっては取っ掛かりという意味で、様々な思考のツールを紹介されていて、その使い方が端的に例示されています。
その上で、そういう山口さんの“突き詰めた”思考の末の近未来図が示されているのですが、昨今取り沙汰されるようになった「信用経済」が、なぜクローズアップされるようになったのかについて、前提となる枠組みを含めて、これまでの経済の在り方の流れとともに紹介されていて、よく理解できます。
おそらく世の中のほとんどの人が、そこまで突き詰めてモノを考えることは無くて、考えるということがそこまで過酷なモノだということを改めて認識させられるのですが、それだけにそれをすることで圧倒的なアドバンテージを得ることもまた間違いのないところのようです。