NPB史上屈指の名将である“ノムさん”こと野村監督が NPB史上屈指の名将である“ノムさん”こと野村監督が選ぶ10人の名将について語るということなのですが、その10人の中にちゃっかりご自身を入れている当たりがノムさんらしい…(まあ、十分その資格はあるとは思うんですけどね…)
ノムさんは名将の要件として、
・「管理」して選手を動かす
・「納得」させて選手を動かす
・「情感」で選手を動かす
・「報酬」で選手を動かす
・「実績」で選手を動かす
の5つを挙げられていて、ご自身は「納得」型だとされています。(十分に「実績」型にも当てはまると思いますが…)
この類型の中で今回挙げられている10人のうち9人は、ノムさん評価で1つずつの類型を満たすのみとのことなのですが、巨人の黄金時代を築き、9連覇を成し遂げた川上監督だけは5つすべての要件を満たすとされています。
ノムさんはやたらと人をホメるタイプの人ではないという印象があったので、この本での川上さんへの手放しの絶賛ぶりは意外だったのですが、V9当時の川上さんの采配というのはそれだけ斬新だったということなのでしょう…
まあ内容的には、監督論を銘打ってはいるのですが、挙げられている9人の監督について、ご自身との関わりを選手時代の対戦も含めて紹介されているので、多少カンバンに偽りアリなのですが、そんなことをノムさんにツッコめる編集者がいるワケもなく、また野球ファンにとって読んでて面白いのは間違いないので、そこは敢えてツッコミますまい!(笑)